プログラム
プログラム(PDF)Download
下記リンクボタンより、大会の日程表(PDF)がダウンロードできます。
9月17日 第1日目
開会式
第1会場9:30 - 9:50
第2回 NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 全国の集い in 名古屋 2023 開会式
- 内容
-
開会のあいさつと開会宣言
小倉 和也(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク共同代表/医療法人はちのへファミリークリニック 理事長)
大会テーマ「愛と平和がつくる地域共生社会 ~ともに暮らし、ともに癒し、ともに生きる~」について
亀井 克典(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク名古屋大会 大会長/医療法人生寿会 会長・かわな病院 在宅ケアセンター長・覚王山内科・在宅クリニック 院長/NPO法人tomoniなごや 理事長)
メインシンポジウム
第1会場9:50 - 12:25
愛と平和がつくる地域共生社会 ~ともに暮らし、ともに癒し、ともに生きる~
- 座長
-
- 小倉 和也(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク共同代表/医療法人はちのへファミリークリニック 理事長)
- 笹山 悦子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 第2回全国の集い 副大会長/愛知夜間中学を語る会代表/高校教諭)
- プログラム内容
-
記念講演①:
「ともに生きるとは何か~難民の声、家族の歴史から考えた多様性」演者- 安田 菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体の副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。
Dialogue for People:https://d4p.world/日本国内に暮らす多様な人々の中には、命の危険から逃れ、難民とならざるをえなかった人々もいます。軍事侵攻を受けたウクライナから日本に身を寄せる人々のことが大きく報じられていますが、他の国からも多くの人々が避難を余儀なくされており、難民認定の壁に突き当たっています。難民受け入れの問題に留まらず、この社会の中には様々な差別が根深く残り、ヘイトクライムも各地で相次ぎました。
この社会で「共に生きるとは何か」ということを、国内外で出会った人々の声、そして家族の歩んできた歴史も交えて考えていきます。記念講演②:
「ともに生きること、平和の大切さをもう一度考えよう」演者- 鎌田 實(医師・作家/NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 名誉理事)
東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任。30代で院長となり赤字病院を再生。地域包括ケアの先駆けを作った。チェルノブイリ、イラク、ウクライナへの国際医療支援、全国被災地支援にも力を注ぐ。
現在、諏訪中央病院名誉院長、日本チェルノブイリ連帯基金顧問、JIM-NET代表、地域包括ケア研究所所長、風に立つライオン基金評議員(他)。
オフィシャルウェブサイト:http://www.kamataminoru.com/国家、人、心・・・勝手にできた「壁」を崩せ
「ひとり個人の生存を求めず、仲間や地域、国境や世代を超えてつながる」と考えてきた。ぼくはこれまで、チェルノブイリ原発事故や湾岸戦争・イラク戦争によって被害を受けた子供たちへ医療支援を行うために、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)の2つのNPO法人を主宰してきた。これらの取り組みの中で大切にしてきたことが3つある。
「壁を崩せ」「時間・地域・言葉を超える」「芸術との融合」。
ベラルーシやイラク以外にも各国にぼくの仲間がいる。彼らがいるから、いざというとき迅速に支援活動ができるのだ。また、加藤登紀子さんや坂田明さん、さだまさしさん、SUGIZOさん(LUNA SEA / X JAPAN)らアーティストとも協働してきた。写真家の本橋成一さんが「アレクセイの泉」等チェルノブイリの映画を2本撮り、ぼくもプロデューサーとしてベルリン映画祭に招待された。
イラクの白血病の子供たちが描いた絵をチョコ缶にプリントして販売し、毎年5000万円の利益を上げ、子供たちを支援する活動資金にしてきた。ウクライナの子ども達の絵画展を行い、これまでに9000万円のお金を集め、ウクライナ避難民の子供達を支えている。
イスラエルとパレスチナの戦いは70年起えて長い。熾烈な戦い。イスラエル兵がパレスチナの少年を打ち、少年は脳死になった。少年の心臓は、イスラエルの心臓病の少女に移植された。パレスチナとイスラエルの家族を繋ぐ話を、「アハメド君の命のリレー」という本に書いた。英語・ヘブライ語・アラビア語に翻訳され、イスラエルやパレスチナで、読書会を兼ねて平和について語り合った。
イラクでは、難民キャンプに5つの診療所を作った。クルド人とアラブ人は不信感が強い。この診療所を通して、両者が壁を壊して一緒に子供を助ける活動を始めた。
国家、人、心・・・勝手にできた「壁」を壊して行く必要があると思って活動している。メインシンポジウム
- 鎌田 實(医師・作家)
- 安田 菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
- 亀井 克典(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク名古屋大会 大会長/医療法人生寿会 会長・かわな病院 在宅ケアセンター長・覚王山内科・在宅クリニック 院長/NPO法人tomoniなごや 理事長)
本大会のメインテーマは「愛と平和」「Love & Peace」です。
ウクライナ戦争をはじめとする世界的な動乱・戦争の多発、核戦争の危機、コロナパンデミックにより助長された経済危機・貧困・差別・分断、地球温暖化による世界的な異常気象の多発など、地域共生社会をめざす前に人類の生存自体が脅かされる現実に私たちは直面しています。
こうした現実にひるむことなく、愛と平和と共生社会を希求する強い志を持って日々困難な現実に立ち向かっていくために、このテーマにふさわしいお二人のゲストスピーカーにご講演いただきます。
その後大会長を交えてシンポジウムを行い、会場の皆様とともに議論を深めたいと思います。
記念講演Ⅰ
第1会場14:15 - 15:35
心によりそうスピリチュアルケア~最期まで自分らしく生きるために~
- 座長
-
- 菅原 由美(全国訪問ボランティアナースの会 キャンナス代表)
- プログラム内容
-
演者
- 玉置 妙憂(看護師・僧侶)
東京都中野区生まれ。専修大学法学部卒業。その後、看護師、看護教員の免許を取得。夫の“自然死”という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。高野山にて修業をつみ高野山真言宗僧侶となる。現在は、現役の看護師としてクリニックに勤めるかたわら、院外では、非営利一般社団法人大慈学苑代表として活動している。
内容
大慈学苑:https://myouyu.net/すべての人は必ず死を迎えます。言い換えれば、すべての人は死に向かって現在の生を生きています。
1951年には在宅死は82.5%でした。その後在宅死比率は下がり、病院・施設死亡が増え続け、近年の在宅医療・ケア体制の整備により在宅死比率は若干上昇したものの、2021年においても在宅死比率は17.2%にとどまっています。人の死は日常生活から隔離され、私たちは死を身近に見つめる機会が減ってしまいました。
死を目前にして、身体的・心理的・社会的苦痛だけでなく、心の痛み・魂の痛みにさいなまれる人に寄り添い、最期までその人が自分らしく生きることができるように支えていくにはどうすれば良いのか。
夫の死を看取った経験から、現役の看護師として、僧侶として、スピチュアルケアの実践・教育に取り組まれている玉置妙憂さんにご講演いただきます。
シンポジウム
第1会場16:05 - 17:55
制度を我が手に~介護保険制度を中心に~
- 座長
-
- 桑原 由次(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事)
- 岡崎 和佳子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/医療・介護・保健従事者が元気になる会)
- プログラム内容
-
基調講演
- 基調講演:石田 路子(名古屋学芸大学看護学部 名誉教授)
- 植本 眞砂子(高齢者社会をよくする女性の会大阪 会長)
- 鎌田 松代(認知症の人と家族の会 事務長)
- 三浦 浩史(大阪介護専門員協会西成区 支部長/株式会社シャカリハ 社長)
- 近藤 美香(株式会社ミカ・ケアプロモーションオフィス代表取締)
2024年に医療保険制度と介護保険制度の同時改定が行われます。2000年に介護保険制度は、「介護の社会化」、措置から「自己選択、自己決定」を理念として創設されました。「走りながら変わる制度」とも言われ、3年毎の見直し、改定が行われてきました。多くの介護事業者が参入しましたが、介護報酬単位はマイナス改定が繰り返され、倒産や廃業する事業者は後を絶ちません。訪問介護サービスは短時間での援助が中心となり、「傾聴」や「共感」等、対人援助職として大切な対応が困難になっているように思います。また、介護職の人材不足は深刻で、「制度ありきも、援助サービスなし」の状況になって来ています。
少子高齢化の中にあって、「人生100歳時代」をどう過ごしますか?介護保険制度を活用し、どう維持できるでしょうか?当時者、専門家、介護事業者と共に、主体的に考えセッションしたいと思います。
シンポジウム
第2会場14:00 - 15:50
地域共生社会とコンパッション都市~未来へ向かう為のケアマネジメントとACP~
- 座長
-
- 大河内 章三(倉敷市中庄高齢者支援センター 主任介護支援専門員)
- 堀田 聰子(慶応義塾大学健康マネジメント研究科 教授)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 市橋 亮一(医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック名駅 理事長兼院長)
- 赤松 基史(社会福祉法人四ツ葉会 障害福祉サービスティール 管理者)
- 戸崎 孝子(名古屋市社会福祉協議会 中村区北部いきいき支援センター 主任介護支援専門員)
- 堀田 聰子(慶応義塾大学健康マネジメント研究科)
- 大河内 章三(倉敷市中庄高齢者支援センター)
- 田中 恵一(東海ふくしグラレコグループむす部 代表)
「地域共生社会」が様々な場所で叫ばれるなか、地域住民一人ひとりが主体的に互いを気に掛け合い、共に生きる社会の在り方の一つとして注目されている「コンパッション都市」。コンパッション都市の在り方を通じて、これからの社会をどの様に構築し、一人一人の共生の在り方を進めていく上で欠かせない、医療、介護、障害と言ったそれぞれのケアマネジメントのトップランナーに、未来を見据ええたまちと人、ケアマネジメントの在り方、それぞれのケアマネジメントの連携構築についてディスカッションし、私たちが生きるこれからの社会を考える時間とする。
シンポジウム
第2会場16:15 - 17:55
在宅医療における多職種の断絶について考える
- 座長
-
- 内田 直樹(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 副大会長・常任理事/医療法人すずらん会 たろうクリニック院長)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 宮崎 詩子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/株式会社テレノイドケア 代表取締役)
- 糟谷 明範(株式会社シンクハピネス 代表取締役)
- 小川 順也(株式会社Smile Space 代表取締役)
- 木村 光希(おくりびとアカデミー 代表取締役社長)
市民にとって「病院」という存在は生活の一部(広義には地域の一部)として定着したが、入院と外来機能しか持たない「病院」は日常からは切り離された存在になり、医療だけでなく産まれることや亡くなることも日常から切り離された出来事となってしまった。
一方で、在宅での医療提供という流れは当初は志ある医師らのもとで開始され、現在では医療保険制度のもとに仕組みも整備されて、在宅医療が第三の医療の選択肢といわれるようになった。介護保険を通し複数事業所が連携しチームケアを提供するという考え方も普及し、様々な医療介護専門職が参加し在宅療養を支えている。
しかしながら、いまだ専門職の仕事には断絶があり、市民にとってシームレスな療養環境には至っていない。在宅医療が成熟期に向かおうとしている現在、断絶によって生まれた隙間をいかにして埋めていくかは医療、介護、市民に共通する重要なテーマと言える。
本シンポジウムでは「断絶」を埋める取り組みをしている専門職と家族を自宅で看取り「断絶」を経験した市民代表から具体例を共有していただき、在宅医療クリニックの医師が掘り下げることで、これからの在宅療養支援社会を考える機会としたい。
シンポジウム
第3会場14:00-15:50
地域で守る「女性」のからだ・こころ
- 座長
-
- 鈴木 弘子(天池ホーム薬局 薬剤師)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 丹羽 咲江(咲江レディスクリニック 院長)
- 坂本 理恵(日赤名古屋第二病院性暴力救援センター日赤なごやなごみ ソーシャルワーカー)
- 中谷 豊実(南山高校・中学校 男子部 教諭/私学性教育研究会 主任/街角保健室☆ケアリングカフェ 代表)
- 亀井 かな(民間支援団体 スタッフ)
- 鈴木 弘子(天池ホーム薬局 薬剤師)
男女雇用機会均等法や男女共同参画基本法等、法整備は進みましたが、世界経済フォーラム発表「ジェンダー・ギャップ指数2023」では世界146か国中125位で過去最低になりました。そして、そのギャップ指数の評価項目にない、性暴力・性犯罪・ドメスティックバイオレンス等はそもそも見えにくく、スマホ文化の浸透やコロナ禍によりさらに深刻化しています。
2024年施行予定の女性支援新法では、女性をめぐる課題が幅広く挙げられています。このセッションでは、「女性」の性に注目し、「女性」の体や心をどう支援したらよいのか、ご一緒に考えませんか?
シンポジウム
第3会場16:15 - 17:55
『共に生きる』こととリハビリテーション
- 座長
-
- 張本 浩平(株式会社gene 代表取締役/理学療法士)
- プログラム内容
-
基調講演・コメンテーター
- 上田 敏(公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 顧問)
- 安井 隆光(株式会社Loving Look 代表取締役)
- 西村 紀子(NPO 法人Reジョブ大阪 代表理事)
- 山下 和典(NPO法人Life is Beautiful 理事長)
- 小林 純也(一般社団法人脳フェス実行委員 代表理事)
リハビリテーションと共に生きることという視点から、全人間的復権の意味について社会に訴える内容にしたい。上田先生にリハビリテーションの意味論をご講義いただき、その後、PT・OT・STでありながら社会的活動に枠を広げた、4人のスピーカーにご登壇いただきたいと考える。
シンポジウム
第4会場14:00 - 15:50
医療的ケア児(者)を地域で支える
- 座長
-
- 野田 正治(野田内科小児科医院 院長/愛知県医師会 副会長)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 三浦 清邦(愛知県医療療育センター中央病院副院長 あいち医療的ケア児支援センター センター長)
- 藤掛 順子(瀬戸市障害児支援センター 医療的ケア児コーディネーター)
- 小山 麻衣(保護者)
- 神田 春美(柊訪問看護ステーション)
医療的ケア児(者)を取り巻く状況は「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行で大きく改善してきた。
全国に医療的ケア児支援センターが設置され、さらに各自治体には協議の場の設置が義務づけられた。その結果医療的ケア児数の把握が進められ着実に成果が上がってきている。
一方、この過程で就学、家族に対する支援、成人への移行後の治療や介護の問題などが明らかになってきた。
本シンポジウムではこれらの課題について地域でどのように取り組んでいるか、地域で支えるためには何をすべきか、その課題は何かについてシンポジストの発表と議論をしていく。
シンポジウム
第4会場16:15 - 17:55
多文化共生地域の構築を目指して~多機関連携の実践から~
- 司会進行
-
- 重原 厚子(愛知夜間中学を語る会 事務局長)
- プログラム内容
-
基調講演
- 朝倉 美江(金城学院大学人間科学部教授)
- 岡野 智彦(元名古屋市北区社会福祉協議会(名古屋市名東区社会福祉協議会))
- 笹山 悦子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 第2回全国の集い 副大会長/愛知夜間中学を語る会代表/高校教諭)
- 杉崎 伊津子(わいわい子ども食堂)
- 井階みか(名古屋市北区社会福祉協議会)
大会が開催される愛知県は、自動車産業にかかわる外国人労働者が多い地域です。
およそ30年以上前に人手不足を補うためにやってきたブラジルやペルーなどの日系人に加え、中国や韓国、ベトナム、フィリピン、ネパールなど近隣のアジア地域から流入する人々が比較的住居費の安い県営住宅や市営住宅などに集住しています。
一方で、このようなご近所に住んでいる多様な文化的背景を持つ人々との共生について、地域の理解が進んでいるとは言い難い現状もあります。
そこで、当分科会では、金城学院大学人間科学部教授の朝倉美江氏の基調講演のあと、名古屋市北区で共生社会の構築を目指して展開している社会福祉協議会、自主夜間中学はじめの一歩教室、わいわい子ども食堂の関係者の報告を受け、地域での多機関連携の成果や課題を明らかにしながら目指すべき共生社会の姿を考えてみたいと思います。
実践交流会
第5会場14:00 - 15:25
口腔ケアと栄養管理(1-1~1-10)
- 座長
-
- 大川 延也(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/大川歯科医院)
- 萩谷 勅信 (本荘歯科医院)
- プログラム内容
-
病院から出された患者さんたちは、何らかの障害をかかえながら在宅(施設)で生活に復帰していきます。
ただ現在、在宅で直面している問題は在宅療養者の約70%が低栄養、低栄養予備軍であるという現実です。そして多くの低栄養の在宅療養者は食事を楽しみにしていない‼さらに栄養状態が悪くなれば介護度の重度化をまねくことは明らかです。
このような在宅療養者をわれわれはどうサポートしていったらいいのでしょうか、またどうしたら元気に生活復帰できるのでしょうか?
現場でかかえる問題点、改善点を家族、多職種、医療職、みんなで話し合いませんか。
どうしたら食べられると思いますか?
キーワード:在宅で生活復帰、低栄養、食支援、嚥下、口から食べることの意味
実践交流会
第6会場14:00 - 15:45
緩和ケアと看取り(2-1~2-12)
- 座長
-
- 三嶋 泰之(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 副会長/医療法人社団佐倉の風 さくら風の村訪問診療所)
- 安藤 明夫(医療ジャーナリスト)
- プログラム内容
-
緩和ケアとは、病気に伴う心と体の痛みを和らげること(厚生労働省)。ここに集う皆さんには当たり前のことですよね。ただし忘れてはならないのは、緩和ケアと看取りはイコールではないということです。看取りを目指して緩和ケアを行うのではなく、緩和ケアの延長にたまたま看取りがあると私は考えます。しかし、それも違うという意見があります。息を引き取る際そばにいることが看取りではなく、それまでの関わり全てが看取りであるというものです。すなわち、看取りは瞬間ではなく時間というとらえ方。
そう考えるとこのカテゴリータイトルはおかしなことになってしまいますが、細かいことは言いません。皆さんがこれまでに経験してきた「緩和ケア」や「看取り」の中で、誰かに聞いてほしいというものをぜひ教えてください。
なお、看取ってそれでお終いというわけではないことも、みなさんご存じでしょう。家族や施設職員など看取る側の日々はそれからも続きます。グリーフケアなど、看取った後の皆さんの取り組みの報告もお待ちしております。
単なる発表ではなく「実践交流」の場となることを目指します。そのために現場の声が何より大切です。皆さんのエントリーをお待ちしております。
実践交流会
第7会場14:00 - 16:25
人材育成・教育・啓発(3-1~3-16)
- 座長
-
- 北澤 彰浩(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 事務局次長/公益社団法人伊豆保健医療センター)
- 吉俣 隆行(医療法人生寿会 常務理事/かわな病院副院長)
- プログラム内容
-
「人材」という言葉を私は意図的に「人財」と置き換えることがあります。文字通り正に人々は「材料」ではなく「財産」だと言う意味からです。
今の時代、様々な分野においてITはとっても大きな役割を担っており確かに必要なものになっております。これからの日常生活において人が生きて行くうえで全てを「人」から「IT」に取って代わられるのではないかと言う意見まで出てくるぐらいです。しかし、この全国の集いに御参加いただいている皆様が関わっておられる・関心をもってくださっている、これからの福祉介護医療を考えた時に先ずなくてはならないのは決してITではなく人です。
この福祉介護医療分野においてはどうしてもITで置き換えることが出来ない多くのことがあります。しかし、あまり深く考えなければこの福祉介護医療分野においてもITで代わりに行えると極論を唱えるひともいるようです。それは言い過ぎだと私は考えますが、とは言えITをこの福祉介護医療分野で利用することはとっても重要なことに違いありません。
だからこそ、この福祉介護医療分野においてはITに使われるのではなくITを利用して活躍する「人財」育成・教育・啓発がとっても重要になってきています。
これから様々なITを駆使するようになるであろうこの分野において、今現在も日本各地でいろんな取り組みが実践されていることと思います。1年に一度このように全国から集まり皆で一緒に学べる機会に、今の状況・実践やこれからを見据えての計画・実践を沢山の仲間と共有したいと思います。皆様の日頃の実践を共有する発表をお申し込みください、大変楽しみにしています。
実践交流会
第5会場15:35 - 17:05
認知症に関する取り組み(4-1~4-11)
- 座長
-
- 山岸 大輔(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/生活介護サービス株式会社)
- 今村 諭史(医療法人共和会 認知症対応型グループホーム南天 管理者)
- プログラム内容
-
認知症になっても安心して住み慣れた地域で暮らせるためにはどのようにすればよいでしょうか。全ての人が当たり前のように認知症と共に生きる社会にむけ、それぞれの立場である私たちは何が出来るのか。参加された方がひとつでも気づきがあり、それぞれの現場へ持ち帰ることが出来る何かがあるような場としたいと考えております。
認知症の諸症状は脳の病気によるものだけでなく日常生活の中にも原因があることが分かり、薬物療法やケアの技法の見直しも進んでいます。
近年ICTやAIの活用も試みられ、コロナ対策により益々その重要度が増してきています。また、介護の現場には市民、行政、教育、民間企業など地域を巻き込んだ社会全体のネットワークも必要です。認知症ケアの最先端は、現場の実践の中にあります。
皆様の現場での取り組みをぜひご紹介ください、お待ちしております。
実践交流会
第5会場17:15 - 18:30
障害や課題を抱える人との共生(5-1~5-9)
- 座長
-
- 由井 和也(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/長野県厚生農業協同組合連合会 佐久総合病院 小海分院)
- 冨士 恵美子(株式会社 ななみ 代表)
- プログラム内容
-
「障害の社会モデル」という考えが普及し、社会的障壁を取り除き自立を支援し、合理的配慮のもと地域での共生を目指す取り組みが各地ですすめられてきました。
一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大では、「命の選別」といったコトバも取り沙汰され、弱者やマイノリティに対する寛容性が低くなりつつあるとの懸念も生じました。こうした時代に私たちは、どうすれば差別や偏見なく多様性を包摂した共生社会を構築できるでしょうか。
本セッションでは、障害のある方の社会参加への取り組みや、工夫、課題といったことをご発表いただきます。皆さまの日々の活動への気づきやヒントになれば幸いです。
実践交流会
第7会場16:35 - 18:30
経営の工夫・新しい試み(6-1~6-13)
- 座長
-
- 松永 平太(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/医療法人社団優和会 松永醫院)
- 洪 英在(東員病院 総合診療科医師)
- プログラム内容
-
「新しい試み」には「事例そのもの」ばかりでなく、そこに含まれている様々な「知恵」に気づくことにより、また新たな「試み」に繋がる可能性を持っています。
勿論、どのカテゴリーにもそれぞれそのような可能性は持っていますが、このカテゴリーの交流会において、様々な事例の発表を通じその「個々の試み」を伝えるばかりでなく、全体の発表を通じてそれぞれの「知恵」を感じ、持ち帰った皆様の地元の活動に少しでも寄与出来る・・・そんな場にしたいと思っています。
些細な内容でも大きなヒントにつながります。
失敗例は成功例よりも多くの知恵が隠されています。
「地域包括ケア」を含め多くの現実の流れの中で、いろんな「気付き」を参加された皆様方が持って帰れるような交流会にしたいと思っております。皆様の発表をお待ちしております。
実践交流会
第6会場16:35 - 18:30
医療・介護の地域連携(7-1~7-13)
- 座長
-
- 瀬尾 利加子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/株式会社瀬尾医療連携事務所)
- 野村 秀樹(医療法人あいち診療会 あいち診療所野並 院長)
- プログラム内容
-
高齢化社会が進む現代において、医療・介護の地域連携は、ますます重要となっています。
これまでも、医療・介護専門職種間の顔と腕が見える関係づくりや、ICT・地域連携パスなどのツール運用などを実施しながら、患者さんや利用者さんに最適な医療やケアを提供する仕組みを構築されてきたことと思います。しかし、現実には多くの課題があり、悩みながらも業務を行っていることでしょう。このセッションでは更なる連携を進めるために、皆さまからの医療・介護の地域連携の工夫や取り組みをご紹介ください。参加者と共に一緒に考え、実践に活かしましょう。
実践交流会
第6会場15:55 - 16:30
子育て支援・生活困窮者支援(8-1~8-4)
- 座長
-
- 和田 忠志(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/ひだまりホームクリニック)
- 神谷 早苗(医療法人生寿会 かわな病院在宅ケアセンター 看護介護統括師長 )
- プログラム内容
-
国は「地域共生社会の実現に向けて、必要な支援を包括的に提供することが必要であるのは、高齢者だけではない、障害者、生活困窮者、子ども等に対する「多世代対応型」の地域包括ケアシステムが必要とうたっています。これは地域で活動する我々は肌で感じ、実際に活動されている多くのケースがあるのではないでしょうか。
現場での子育て支援、生活困窮者支援などの事例や、取り組み、問題提起など発表いただき皆さんと共有できれば幸いです。多くの実践発表をお待ちいたします。
9月18日 第2日目
シンポジウム
第1会場9:00 - 10:40
その人らしい生活を送り続けるための医療・看護・福祉の力
- 座長
-
- 西元 千代(名古屋記念病院 看護部長/愛知県医療法人協会 看護部会長)
- 古城 敦子(社会福祉法人聖霊会 聖霊病院)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 城川 優子(名古屋記念病院 認定看護師)
- 新保 里紗(老人保健施設ヴィラかわな 支援相談員・社会福祉士)
- 山内 康史(こども訪問看護ステーションてとめと 看護師)
- 中内 真由美(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 看護部長)
地域社会の中で医療を必要とする患者に何ができるのか模索する。
講演・シンポジウムを通して課題発見し、医療連携を強化するための対策を考える機会にする。
1.がん患者への就業支援について~がん治療中の就業支援への看護の取り組み~
2.医療ケアを必要とする患児の地域支援について
3.訪問看護活動から見える地域看護の課題について
4.急性期病院における退院調整看護師の実践活動~地域連携業務・退院調整の視点から~
記念講演Ⅱ
第1会場10:55 - 12:25
おひとりさまが生き生き暮らし、おうちで死ねる共生社会
- 座長
-
- 苛原 実(NPO 地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク事務局長/医療法人社団実幸会 いらはら診療所)
- プログラム内容
-
演者
- 上野 千鶴子(社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長)
社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。
内容
社会学博士。平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学院大学客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授、1995年同人文社会系研究科教授。2012年立命館大学特別招聘教授。元学術会議会員。
専門は女性学・ジェンダー研究。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『当事者主権』(中西正司と共著、岩波新書)、『ケアの社会学』(太田出版)『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』(法研)、『おひとりさまの最期』(朝日新聞出版)、『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)等がある。内閣府の令和3年度版高齢者白書によれば、65歳以上の一人暮らしは増加傾向にあり、2015年には男性約192万人、女性約400万人、65歳以上に占める割合は男性13.3%、女性21・1%となっていますが、2040年には男性20.8%、女性24.5%となると推計されています。
増え続ける「おひとりさま」が住み慣れた地域、おうちで最期まで自分らしく生き生き暮らしていける社会をつくるにはどうしたらよいか、この問題について積極的に発言・発信を続けられている上野千鶴子さんにご講演いただきます。
記念講演Ⅲ
第1会場14:10 - 15:40
環境危機と地域共生社会
- 座長
-
- 青山 壽久(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 副会長/医療法人社団東京石心会 さやま地域ケアクリニック)
- プログラム内容
-
演者
- 斎藤 幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。
内容
専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』角川ソフィア文庫)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界9カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「日本学術振興会賞」受賞。近刊は『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)『ゼロからの『資本論』』(NHK新書)。45万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。現在CO2排出量増加に伴う地球規模の気候変動、異常気象は誰の目にも明らかとなってきています。「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」によれば、温暖化はさらに進んでおり、現在打ち出されている対策だけでは「パリ協定」において掲げられた「世界平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」という目標の達成は極めて困難となりつつあります。
「地域共生社会が実現する前に、地球自体が壊れてしまう」という環境危機の現実に私たちはどうたちむかっていけばよいのでしょうか」という現実に私たちはどう立ち向かっていけばいいのでしょうか。
この問題について、ラディカルな提言を積極的に発信されている斎藤幸平さんにご講演いただきます。
シンポジウム
第2会場9:00 - 10:40
〜食と口〜 第一幕
在宅医療の現場で、なぜ”食“は重要視されないのか?
- 座長
-
- 洪 英在(東員病院 総合診療科医師)
- 坂井 謙介(医療法人隼和会 坂井歯科医院 院長)
- プログラム内容
-
演者
- 溝口 由佳(株式会社メディカルリンク)
- 米山 久美子(認定栄養ケア・ステーション eatcoco)
- 谷口 美千子(みえ医療福祉生活協同組合 津中部中地域包括支援センター)
- 洪 英在(東員病院 総合診療科医師)
在宅医療の現場において食は二の次にされていることが多いのではないか。介護保険を利用するにしても、食に関しての専門である管理栄養士の訪問栄養指導の件数は制度上の問題もあり伸び悩んでいる。
在宅医療の現場において食にアプローチすることの重要性を再認識し、なぜ食が重要視されない現状があるのかを掘り下げる企画とする。
シンポジウム
第2会場10:55 - 12:30
〜食と口〜 第二幕 口を通して人生をみてみよう
- 座長
-
- 坂井 謙介(医療法人隼和会 坂井歯科医院 院長)
- 洪 英在(東員病院 総合診療科医師)
- プログラム内容
-
演者
- 高橋 麗華(医療法人隼和会 坂井歯科医院)
- 大野 友久 (浜松リハビリテーション病院)
- 萩谷 勅信 (本荘歯科医院)
~ともに暮らし、ともに癒し、ともに生きる 。家族で食事を囲む暮らしはまさに癒しであり、生きる力となります。その食事とお口は当然ながら密接な関係にあります。今回、地域の在宅医療や食、嚥下に関する研究会や団体が合同でシンポジウムを企画しました。第二幕では歯科医療従事者を中心に口と食に関わる視点で人生を通してみてみようと思います。
パネルディスカッション
第2会場14:00 - 15:50
惑星直列の同時改定―2024年診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス報酬の同時改定を考える―
- 座長
-
- 太田 圭洋(一般社団法人日本医療法人協会 副会長/社会医療法人名古屋記念財団 理事長)
- プログラム内容
-
パネラー
- 田中 志子(医療法人大誠会 理事長)
- 太田 圭洋(社会医療法人名古屋記念財団 理事長)
2024年は2018年に続いて診療報酬、介護報酬、障害報酬の同時改定が行われるとともに、当初、厚生労働省がターゲットとしていた団塊の世代が後期高齢者となる2025年の直前となる改定となる。財政的には非常に厳しい改定となることも想定される中、どのような改定が議論されているか、診療報酬、介護報酬改定の議論に詳しい諸先生方に、大会時点での改定の議論の状況をお伺いし、特に地域包括ケアへの影響に関して議論を行う
シンポジウム
第3会場9:00 - 10:40
認知症のひととの共生:その人となにができるかという視点の向こうに
- 座長
-
- 大澤 誠(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 副会長/医療法人あづま会 大井戸診療所)
- 内門 大丈(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 常任理事/医療法人社団彰耀会 メモリーケアクリニック湘南)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 前田 隆行(100BLG株式会社)
- さとう みき(おれんじドアはちおうじ)
- 山崎 英樹(清山会医療福祉グループ)
2019年6月、政府が策定した「認知症施策推進大綱」において、「共生」とは、「認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症とともに生きる、また、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる、という意味である」と定義され、「引き続き、生活上の困難が生じた場合でも、重症化を予防しつつ、周囲や地域の理解と協力の下、本人が希望を持って前を向き、力を活かしていくことで極力それを減らし、住み慣れた地域の中で尊厳が守られ、自分らしく暮らし続けることができる社会を目指す」と、これからの社会のあり方を明確に述べています。
しかし、医療保険制度・介護保険制度の中で生きて来た私たちのまなざしは、相変わらず支配から自由ではないように思います。支配の本質は、その人に見えない高みから、その人を見下ろすことにあります。「その人に、なにができるか」ではなく、「その人と、なにができるか」という視点を持たない限り、見下ろすケアから自由にはなれません。
私たちネットワークの活動が「その人と、なにができるか」を追い求め、実践する道程となることを願って本シンポジウムを企画しました。
シンポジウム
第3会場10:55 - 12:30
押富俊恵さんが目指した地域共生
- 座長
-
- 安藤 明夫(医療ジャーナリスト)
- プログラム内容
-
基調報告・シンポジスト
- 野田 智子(江南厚生病院 ソーシャルワーカー)
- 大河内 章三(倉敷市中庄高齢者支援センター 主任介護支援専門員)
- 山田 隆司(NPO法人にこまる 施設長)
- 佐野 夢果(掛川東高校2年)
作業療法士で人工呼吸器ユーザーの押富俊恵さん(NPO法人ピース・トレランス理事長)は「当事者セラピスト」として、2021年4月に39歳で亡くなるまで、重度障害者が暮らしやすい社会を目指し、地域福祉や医療のあり方への提言を続けた。押富さんの足跡に光を当て、各分野のシンポジストに「受け継ぎたい思い」を語っていただく中で、インクルーシブな社会づくり、地域共生への課題を検証していく。
シンポジウム
第3会場14:00 - 15:50
ALSをその人らしく生き抜く難病在宅支援 〜制度を理解して多職種連携を最大限に生かす~
- 座長
-
- 肥後 恵美子(人間環境大学看護学部 准教授)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 冨士 惠美子(株式会社 ななみ 代表)
- 今田 ゆかり(フリーランス)
- 冨田 恵理子(株式会社 ユニシード アムールケアステーション)
- 森本 順子(訪問看護ステーション しあわせぷらす)
神経難病当事者であるAさんの日常を最期まで支え続けたヘルパーの取り組みの事例を当事者ご家族のビデオレターと共に紹介し、地域で暮らす神経難病当事者の日常を最期まで支えるサービスの現状と、制度をはじめとした仕組みづくりの現状について議論したい。
ALS当事者(以下、Aさん)は、病状の進行による呼吸障害が生じる中、最期まで人工呼吸器は装着しないと決断された方である。療養中は、生前葬を行うなど本人と家族が希望する「日常」に寄り添う支援が、ヘルパーを中心に続けられた。このようなヘルパーによる支援の取組みは、非常に効果的であったと考えるが、現在、Aさんに提供されたようなサービスについては、一般的に知る人が少ない。「神経難病と共に地域で最期まで暮らす生活者のためのサービス」それを実現するために、ヘルパーの力を今以上に発掘していくこと、そして、ヘルパーをはじめとした専門職者が、十分に活動できる潤沢な仕組みが構築されることは、神経難病当事者が、最期まで質の高い日常を送る上で重要な社会資源になると考える。しかし、制度やマンパワーの現状は、十分とは言えない。今後、制度をはじめとしたどの様な仕組みの構築が必要となるのか、さらには、専門職者としてどのような取り組みが必要とされるのか、パネリストと共に考えたい。
シンポジウム
第4会場9:00 - 10:40
住民の健康はだれがどう守るのか
- 座長
-
- 福島 広明(NHK)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 吉田 一平(前長久手市長)
- 西 智弘(川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター/一般社団法人プラスケア代表理事 医師)
- 岡崎 和佳子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/医療・介護・保健従事者が元気になる会)
- 平田 節子(医療法人かがやき)
医療の目的は健康の維持を通して人々を幸せにすることである。「医療のトップリーダーは医師である」と多くの医師が思い、多くの住民もそう思っている。しかし疾病構造が急性期疾患から癌や生活習慣病他の慢性疾患に移行し、健康に及ぼす医療の影響力が20%を割ると言われるなか、診療所の医師は保険診療に特化していて良いのか、もしそうであれば残りの領域はだれがどう担うのか。
地域共生社会の構築への試行錯誤が繰り返されるなか、既存の役割を超えて活躍するシンポジストによる討論は、多くの医療福祉関係者・市民にとってこれからの活動のエネルギーを提供してくれるものと思う。
講演
第4会場10:55 - 12:30
介護現場で直面するリスクマネジメント
~ハラスメントと合理的配慮~
- 座長
-
- 今村 諭史(医療法人共和会 認知症対応型グループホーム南天 管理者)
- プログラム内容
-
講師
- 綿 祐二(日本福祉大学福祉経営学部 教授/社会福祉法人睦月会 理事長)
地域共生社会実現のため、今までの枠を超えた働き方や思想が求められている介護職員について、これからの果たすべき責務とは何か。またその思いを如何に次世代へと引き継ぎ発展させていったらいいのか、虐待等の課題もある職種において何のために働くのか介護職員一人ひとり軸を定めるためのヒントを講演会形式と意見交換にて情報共有していく。
パネルディスカッション
第4会場14:00 - 15:50
団塊世代の未来と課題3 ~当事者の視座から「2025年問題」を考える~
- 座長・
アンケート報告 -
- 前田 和男(パルシステム生協連合会 「のんびる」編集長)
- プログラム内容
-
基調報告
- 干場 革治(東大三鷹クラブ世話人)
- 二木 啓孝(ジャーナリスト)
- 上野 千鶴子(社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長)
- 三好 春樹(生活とリハビリ研究所 代表)
- 高口 光子(元気のでる介護研究所 代表)
- 畑 恒土(医療法人あいち診療会 理事長)
2019年9月16日池袋での合同にむけたプレ大会において実施された「団塊世代の未来と課題」、これをうけ2022年9月19日第「1回全国の集いin湘南平塚」で開催された「団塊世代の未来と課題2~当事者の視座から「2025年問題」を考える」――上記2つのシンポジウムの“パートⅢ”です。2年後の2025年、700~800万人ともいわれる団塊世代が全員「後期高齢者」に。その多くは医療介護に大きな負荷をかけることから様々な方面から社会的な警鐘が鳴らされています。団塊世代は地域共生社会にとっても重要な担い手です。前回に引き続き団塊全共闘世代に事前アンケートを実施、それを素材に「当事者」の視座から議論を深め、あわせて次世代と連携を図って負担を後世に残さない問題提起を行ない地域共生社会を市民目線から下支えする一助とします。
シンポジウム
第5会場9:00 - 10:40
地域で働こう!地域医療と共に。
- 座長
-
- 三田 明外(社会福祉法人薫徳会 常務理事)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 斉藤 縣三(NPO法人 わっぱの会)
- 中崎 ひとみ(社会福祉法人 共生シンフォニー)
- 清水 崇志 (就労・コミュニティセンターAbbey)
障害を持つ人も持たない人も地域でともに働き、ともに暮らしていくことを実践してきたシンポジストを招き、医療・介護の対象者としてではなく、地域の主体として共に生きていくことをどう目指していくのかを議論したいと思います。
交流会
第5会場10:55 - 12:30
「在宅緩和ケアの現状、工夫、困難点を語り合う」
~質の高い在宅緩和ケアの提供について考える~
- プログラム内容
-
企画・登壇者
- 森 あゆみ(ソフィアメディ訪問看護ステーション千種 看護師)
- 川瀬 真由美(かわな病院在宅ケアセンター在宅ホスピス 看護師)
- 岩谷 真意(一般社団法人日本終末期ケア協会 代表理事)
- 福嶋 敬子(愛知県がんセンター地域連携・相談支援センター 地域連携室 師長)
- 後藤 理奈(ミルトス居宅支援 管理者)
全国には10000以上の訪問看護ステーション、20000以上の訪問診療を行う医療機関があるが、最後まで自宅で過ごすことができる人は全体の一割程度しかいないと言われている。
しかしながら、そこにいたるまでのプロセスを明記されているものは少ない。自分らしく最期まで過ごすことができる場とは、在宅での緩和ケアとは、在宅での緩和ケアの実際、困難点など普段関わる中で考えることを多職種で語り合い質の高い在宅緩和ケアを提供するために実施できることとは何かを考えたい。
※メールアドレス/名刺より参加者でグループlineを作成するため賛同していただける参加者限定
シンポジウム
第5会場14:00 - 15:50
マインド薬剤師の地域連携・地域づくり
- 座長
-
- 鈴木 弘子(天池ホーム薬局)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 村杉 紀明(みのり薬局/一般社団法人びわこ薬剤師会 薬剤師)
- 塚本 美香(栗東市障がい福祉課)
- 寺島 健二(寺島薬局 薬剤師)
- 安場 和代(一般財団法人名古屋市療養サービス事業団 名古屋市中・東訪問看護ステーション 作業療法士)
- 水野 紀子(チューリップ薬局 薬剤師)
- 河合 希美(レガーレ居宅介護支援事業所 ケアマネジャー)
地域包括ケアシステムでの薬局の役割は、店頭で受け取った処方せんを監査し薬を渡し説明する外来処方調剤、薬剤師が患家を訪問し多職種と連携し在宅生活を支える在宅活動、そして、健康を維持し症状を悪化させない予防活動があります。
地域包括ケアシステムは、「システム」の宿命でシステム間の隙間があります。その隙間を意識し、在宅活動を中心に、マインドを持った薬剤師が他の職種と連携し、患者ご本人とともに地域にしっかり軸足を置いた活動の報告と課題を話し合います。
シンポジウム
第6会場9:00 - 10:40
まちが医者を育てる ~若き総合診療医達の挑戦~
- 座長
-
- 清水 啓介(伊豆保健医療センター 総合診療科長 未来プロジェクト室長)
- プログラム内容
-
シンポジスト - 漆畑 宗介(JA秋田厚生連湖東厚生病院 内科 医長)
- 近藤 敬太(藤田医科大学 連携地域医療学 助教/豊田地域医療センター 総合診療科・在宅医療支援センター長)
- 長谷島 さや(公益財団法人伊豆保健医療センター 総合診療科 未来プロジェクト室)
全人的な医療を行い、疾患だけでなくその家族関係、社会背景なども踏まえて診療を行う『総合診療科』という専門科が2018年に誕生しました。
地域共生を目指した活動をしている若手の総合診療医のこれまでの道のりの紹介と、現在の活動報告を行います。
総合診療医は地域共生においてどのような作用をするのか、地域で総合診療医をどのように育てていただくか。座長、演者とも全て若手医師陣で、のびのびと柔軟に掘り下げていきます。
学生・研修医の皆さん、多職種、指導医、地域のみなさま、あらゆる方のご参加をお待ちしております。
ワークショップ
第6会場10:55 - 12:30
スティグマを超えて ~当事者研究とオープンダイアローグのライブ~
- プログラム内容
-
コーディネーター
- 今村 達弥(ささえ愛よろずクリニック)
- 黒岩 秩子(社会福祉法人 桐鈴会)
- 盛山 直美(ささえ愛よろずクリニック)
- 堤 敏行(ささえ愛よろずクリニック)
- 星野 佳子(ささえ愛よろずクリニック)
障害者権利条約が日本で批准されて10年。昨年は国連による初めての対日審査があり多くの勧告を受けました。ひと言でいうと分離ではなくインクルージョンをということです。インクルージョンとは、すべての障害のある人が地域社会に包容されることで排除と従属化のない社会の実現を求めていく実践をいいます。それによって初めて障害者のスティグマが溶解し始めるのです。何といっても生身の当事者にリアルに触れることが大事です。今企画では、インクルージョン時代にふさわしい支援方法である当事者研究とオープンダイアローグについて、当事者実演によるライブ実践をご披露したいと思います。シナリオなしの言葉のジャズ・セッションにぜひご参与ください。
シンポジウム
第6会場14:00 - 15:50
MSW(メディカルソーシャルワーカー)活用術!
~療養生活がlove&peaceになりますように~
- 座長
-
- 水野 大介(愛知県医療ソーシャルワーカー協会/公立陶生病院)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 森下 祐一(愛知医科大学病院)
- 日比野 絹子(日本赤十字社愛知医療センター 名古屋第二病院)
- 鈴木 秀季(医療法人 青嶺会 木の香往診クリニック)
”ソーシャルワーカー(以下SW)”といいう言葉は聞いたことがあるけど、どこにいる?どんな人?何をしてくれるの?と言うのがまだまだ世間の印象。また、一言にSWと言っても、あらゆる分野で活躍しているワーカーがいるが、ソーシャルワーカー同士でも分野が違えばどこにいてどんなことをしている知らないことも多い。
地域にどんなSWがいて何をしているのかを伝え、こんな風に相談や頼っていい場所、人がいるんだよ、という事を知ってもらい、患者だけでなく、関係職種にも身近に感じてもらう事、また、SW同士の相互理解、交流を目的とする
ワークショップ
第7会場9:00 - 10:40
性の多様性への気づきと地域共生社会づくり
- プログラム内容
-
講師
- 安間 優希(特定非営利活動法人 PROUD LIFE 代表理事)
- 安間 梓(特定非営利活動法人 PROUD LIFE 相談支援部会責任者)
近年、LGBTQにかかわる社会的課題が注目されるようになりました。
LGBTQに対する差別を解消するための法整備や、同性同士の結婚についても議論がすすんでいる一方で、インターネットを中心に、「『心が女性』といえば、男性が女湯に入ってくる」などといったデマが流布され、意図的なヘイトだけでなく良心的な人々の一部にも誤解が生じています。
本セッション前半では、「性の多様性」についての基礎理解を深めながら、参加者一人ひとりが、「自分事」としてとらえられるように。後半では相談現場に寄せられるいくつかの事例をとりあげながら、グループワークを中心にディスカッションをしていきたいと思います。
地域社会の中で、性の多様性をどのように理解していくことが共生社会づくりにつながっていくのか、またLGBTQが直面する課題についても一緒に考えていきましょう。
シンポジウム
第7会場10:55 - 12:30
地域を支える在支病と在支診、訪看STによる連携
- 座長
-
- 石塚 秀俊(IQVIAソリューションズジャパン株式会社 プリンシパル/一般社団法人日本在宅医療事務連絡会 理事)
- プログラム内容
-
シンポジスト
- 石塚 秀俊(IQVIAソリューションズジャパン株式会社 プリンシパル/一般社団法人日本在宅医療事務連絡会 理事)
- 鈴木 重良(豊田地域医療センター 事務長/一般社団法人日本在宅医療事務連絡会 理事)
- 勝眞久美子(ななーる訪問看護ステーション 常務取締役 統括管理者 /大阪大学大学院医学系研究科 招へい准教授)
- 堀部秀夫(医療法人社団ゆみの 常務理事 事務局長兼新規事業部統括本部長 /一般社団法人日本在宅医療事務連絡会 代表)
高齢化に伴う医療ニーズの質・量の変化の中で、質の高い医療を効率的に提供出来る体制構築が急務であり、その中で在宅医療は益々重要な役割を担うようになってきている。厚生労働省が進める第8次医療計画(2024年度〜2029年度)や地域医療構想でも、在宅医療の充実化をメインテーマに掲げており、今後国や自治体も在宅医療推進を積極的に支援していく方向となっている。
このような状況下、地域を支える在支病と在支診及び訪問看護ステーションの連携は、医療機関の機能分化・連携という観点からも極めて重要であり、今後一体どのように発展していくのか、国/自治体の動きと三つの事例を紹介しつつシンポジウムで議論を深めていきたい。
まず、本シンポジウムでは「在支病と在支診、訪看STにおける連携の今後の方向性」として、国・自治体の動向を国・自治体向けコンサルティングを手がけている石塚秀俊がまとめた上で、「病診連携から他法人の診療所を活かす在支病の取り組み」として急速に地域医療の中心的役割を担うようになってきている豊田地域医療センターの取り組みを事務長 鈴木重良氏より紹介していただく。
在宅患者の急患対応には多くの医療機関で様々な対応をしているところであるが、急患患者をメインに対応する訪問看護ステーションの有用性について、ななーる訪問看護ステーション 統括管理者の勝眞久美子氏に事例紹介いただく。
最後に在宅患者の入院を事前に防ぐ取り組みを「遠隔看護」という形で積極的に取り組んでいあるゆみのハートクリニックより「遠隔看護を用いた再入院予防について」として常務理事・事務局長 堀部秀夫氏に事例紹介いただく。
在宅医療医療の発展形ともいえる3つの事例を紹介することで、今後の地域医療における機能分化・連携について深く掘り下げていきたい。
シンポジウム
第7会場14:00 - 15:50
我が国の虐待関係法規で救済できない多くの虐待事例をどうするか
- 座長
-
- 須田仁(聖徳大学准教授、松戸市高齢者虐待防止ネットワーク副会長)
- プログラム内容
-
演者
- 曽根 直樹(日本社会事業大専門職大学院 准教授/障害者虐待防止学会 理事)
- 鷲山 拓男(とよたまこころの診療所 院長/子ども虐待防止学会 理事)
- 和田 忠志(松戸市高齢者虐待防止ネットワーク 会長/松戸市障害者虐待防止ネットワーク 会長/高齢者虐待防止学会 評議員)
- 岩佐 嘉彦(いぶき法律事務所 弁護士/子ども虐待防止学会 理事長)
児童虐待防止法、高齢者虐待防止法、障害者虐待防止法の課題について、わが国においては、保育士・教員、医療従事者、養護者・保護者でない親族等が加害者の場合の虐待では、虐待防止法で被害者は保護されない法律の文面になっている。諸外国の例では、より広範な虐待事例が虐待と認定されることも多い。この趣旨のもとに、3人の演者を交えて討論したい。
スポンサードセミナー
※スポンサードセミナー時、会場への飲食は持ち込み自由です。
※スポンサードセミナーにお弁当はつきません。
※お弁当を希望される方は参加登録時にお申し込みの上ご購入ください。
※当日のお弁当販売はありません。
スポンサードセミナー 第1日目
スポンサードセミナー
第1会場12:45 - 13:45
社会と医療に新型コロナがもたらしたもの
~これからの感染症の考え方とその対策~
- 座長
- 石田 治(医療法人生寿会 専務理事/かわな病院院長)
- プログラム内容
-
演者
武藤 義和(公立陶生病院 感染症内科 主任部長)
共催 株式会社ファインメディカル 覚王山かりん薬局
ウェブサイト:https://fine-m.com/
医療法人生寿会 覚王山内科・在宅クリニック
ウェブサイト:https://kakuozan.clinic/ 内容 COVID-19感染症は2020年2月より、我が国で9波(2023.4現在)に及ぶ大流行を繰り返し、医療、介護、市民生活、経済活動に大きな混乱と深い傷跡を残しました。
COVID-19との長い闘いを経て、これからも繰り返されるであろうウイルス感染症の流行と私たちはどう向き合っていけばよいのか、感染症専門医として臨床現場で日々奮闘されている武藤義和さんにご講演いただきます。
スポンサードセミナー
第2会場12:45 - 13:45
在宅医療の制度と報酬の基礎知識
~最適なマネジメントを行うために~
- 座長
- 大石 明宣(医療法人信愛会/社会福祉法人明世会 理事長)
- プログラム内容
- 演者 江篭平 紀子(医療法人ゆうの森 業務サポート室 室長, 「たんぽぽ先生」編集協力者) 共催 愛知県在宅療養支援医協会
スポンサードセミナー
第3会場12:45 - 13:45
グリーフケア〜宗教者とともに〜
- 座長
- 三嶋 泰之(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 副会長/医療法人社団佐倉の風 さくら風の村訪問診療所)
- プログラム内容
-
演者
三浦 紀夫(NPO法人ビハーラ21 理事・事務局長/真宗大谷派大阪教区第4組瑞興寺)
上田 充(登美ヶ丘カトリック教会/上智大学グリーフケア研究所 人材養成課程終了者) 共催 医療法人社団佐倉の風 さくら風の村訪問診療所
ウェブサイト:http://www.inba-med.or.jp/medicalinstitution/basicinfo.php?oid=10132
スポンサードセミナー
第4会場12:45 - 13:45
訪問看護師への利用者・家族からの暴力・ハラスメント対策
ー研修プログラム作成の進捗状況報告ー
- 座長
- 小倉 和也(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク共同代表/医療法人はちのへファミリークリニック 理事長)
- プログラム内容
-
演者
藤田 愛(医療法人社団 慈恵会 北須磨訪問看護・リハビリセンター)
共催
医療法人はちのへファミリークリニック
ウェブサイト:http://hachifc.jp/ 内容 昨年1月に埼玉県ふじみ野市で発生した在宅医療を行う医師およびスタッフの殺害事件は、在宅医療に関わる様々な職種に計り知れない衝撃を与えた。しかしこれまでも、特に訪問看護師や訪問介護士に対する身体的・精神的および性的な暴力・ハラスメント事案が日常的に発生していたことも明らかになっている。
そこで当ネットワークでは、訪問看護師、訪問介護員が実際のケアの場面のどのようなハラスメントに困っているか、看護師、看護師の置かれている状況や心境が、利用者からの暴力の生じやすさとどのように関連するかについて調査を行い、結果分析により暴力のない利用者との援助関係性の構築のための看護師、介護士の必要条件を考察し、条件を習得するための研修プログラムの策定・実施を計画し、準備を進めている。
今回はこれまでの経緯と研修・研究の計画について報告し、議論するためのセッションとしたい。
スポンサードセミナー
第5会場12:45 - 13:45
高齢者医療と漢方薬
- 座長
- 島野 泰暢(医療法人生寿会 理事長/五条川リハビリテーション病院 院長)
- プログラム内容
-
演者
葛谷 雅文(名古屋鉄道健康保険組合 名鉄病院 病院長)
共催
株式会社ツムラ
ウェブサイト:https://www.tsumura.co.jp/
※本セミナーは現地参加のみの限定開催です、オンデマンドではご視聴いただけません。
※本セミナーは医療・介護関係者限定セミナーです
スポンサードセミナー
第6会場12:45 - 13:45
がんを予防する食生活から終末期の食支援まで
~4000名以上を在宅で看取った経験から~
- 座長
- 黒岩 巌志(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 常任理事/医療法人社団萌気会 萌気園浦佐診療所)
- プログラム内容
-
演者
石賀 丈士(医療法人SIRIUS いしが在宅ケアクリニック 院長)
共催
アボットジャパン合同会社
ウェブサイト:https://www.abbott.co.jp/ 内容 「日本一の在宅緩和ケア診療所を作り、全国に人材を育成輩出すること」を目的に、2009年7月三重県四日市市に当院を開設しました。現在はスタッフ総勢62名(常勤医師12名、非常勤医師3名)で診療を行っています。
当院は14年間でがん患者さんを中心に4029名の方々を在宅で看取らせていただきました。その中で管理栄養士が中心となり終末期の患者さんの食支援も行っています。また同時にがんを予防する食生活について啓発活動を行うことも、がん患者さんを数多く看取ってきた私たちの重要な使命であると考えています。
当日は在宅緩和ケア医として食事指導や食支援において実践していることを紹介し、皆様と一緒に考える機会になればと思います。
スポンサードセミナー
第7会場12:45 - 13:45
痛みと痛みの治療と便秘の意外な関係
- 座長
- 石井 耕士(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 常任理事/社会医療法人財団石心会 埼玉石心会病院)
- プログラム内容
-
演者
川瀨 守智(金山ペインクリニック 院長)
共催
塩野義製薬株式会社
ウェブサイト:https://www.shionogi.com/jp/ja/
※本セミナーは現地参加のみの限定開催です、オンデマンドではご視聴いただけません。
スポンサードセミナー 第2日目
スポンサードセミナー
第1会場12:45 - 13:45
少子化・人口減少と社会保障~日本はどうなる?どうする?~
- 座長
- 井手 宏(愛知県老人保健施設協会 会長/医療法人財団愛泉会理事長)
- プログラム内容
-
演者
竹林 悟史(内閣官房 全世代型社会保障構築本部事務局 審議官)
共催
愛知県老人保健施設協会/名古屋市老人保健施設協会
内容
2021.10.1現在の日本の総人口は1億2550万2千人で、2020.10~2021.9までの1年間に64万4千人(0.51%)の減少となりました。2011年以降毎年人口減少が続いており、コロナ禍もあって2022年の出生数は80万人を下回るという衝撃的な事態となっています。
今後加速度的に少子化・人口減少が進む中で、社会保障制度の維持は可能なのか、日本の国の形や地域社会のあり方はどうなっていくのか、内閣官房でこの困難な課題に取り組んでおられる竹林 悟史さんにご講演いただきます。
スポンサードセミナー
第2会場12:45 - 13:45
地域共生社会における遠隔医療の果たす役割
- 座長
- 大石 佳能子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 常任理事/株式会社メディヴァ)
- プログラム内容
-
演者
大山 慎太郎(国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学 未来社会創造機構 予防早期医療創成センター 准教授)
共催
ニプロ株式会社
ウェブサイト:https://www.nipro.co.jp/ 内容 少子高齢化が進み、担い手としての医療従事者が少なくなる将来、地域共生社会では各個人や相互に積極的に関わりあうことで、医療・介護サービスだけに頼らない廃用予防や日常生活支援を進めていくことが重要視されています。そのような未来で医療はどのような形と役割を期待されていくのでしょうか。
本講演では、国内・国外の事例を交えながら遠隔医療技術がどのように地域社会に貢献していくか、その現状と展望をお話ししたいと考えています。
スポンサードセミナー
第3会場12:45 - 13:45
医療では対応しきれない隙間を埋める~元ちゃんハウスの取り組み~
- 座長
- 三浦 眞弓(NPO法人tomoniなごや 副理事長/医療法人生寿会 法人看護部長)
- プログラム内容
-
演者
西村 詠子(認定特定非営利活動法人 がんとむきあう会/元ちゃんハウス 理事長)
共催 かわはら調剤薬局
ウェブサイト:http://www.kya-p.co.jp/ 内容 イギリスのマギーズケアリングセンターに感化された前理事長である外科医が自ら進行胃癌となり、
改めて病院の外に医療者と患者が対話でき、がんになっても一人の人として力を取り戻せる“場”の必要性を実感し元ちゃんハウスを作り、現在寄付で運営しています。
元ちゃんハウスは病院と自宅のあいだにある、もうひとつのあなたのいばしょです。ほっと一息つける、こころもからだも癒される空間で、 看護師などの医療職やがんを経験したピアサポーターが 〝ようこそ〟とあなたをお待ちしています。気軽に話し合える環境を作っていることが、がん患者さんのQOLを向上させ地域医療に貢献できると考えます。そんな私達の活動を紹介します。
スポンサードセミナー
第4会場12:45 - 13:45
元気が出る介護の話
- 座長
- 中嶋 久矩(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/有限会社なかじまメディカルサービス研究所)
- プログラム内容
-
演者
高口 光子(元気のでる介護研究所 代表)
共催
有限会社なかじまメディカルサービス研究所
内容
ほとんどの経営者・管理責任者・現場リーダー・職員は「利用者・家族が、ここの介護を選んで良かった。そこで働く職員が、ここの職場を選んで良かった。と思ってほしい。」という願いを事業方針で示しています。その方針はあるのに、現実には、だれも納得できない不本意な状態があります。
今回は私の経験から「ここで働いて良かった」と思える職場に変えていくための、職場づくりについて、お話ししたいと思います。
次に、私たちが毎日、現場で積み重ねてきた努力を一挙に根本から崩壊させてしまう介護保険の制度改定が検討されています。やっと、これまで私たちの努力で、「集団ケアから個別ケアへ」という介護の方向性が、現場で実践されるようになってきたのに、これではまったく、悪い方向への「時代逆行」と言わざるを得ません。
皆さんとの出会いを楽しみにお待ちしています。よろしくお願いいたします。
スポンサードセミナー
第5会場12:45 - 13:45
「安心して暮らすことのできるケア」を持続するために
~人材不足に打ち勝つICT化とノーリフティングケア~
- 座長
- 井上 輝昭(社会福祉法人秦ダイヤライフ福祉会 特別養護老人ホームあざみの里 ケアマネジャー)
- プログラム内容
-
演者
講師 下元 佳子(一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク 代表理事)
報告① 株式会社ケアコネクトジャパン
報告② パラマウントベッド株式会社 共催 株式会社ケアコネクトジャパン
パラマウントベッド株式会社
ワタキューセイモア株式会社
社会福祉法人 秦ダイヤライフ福祉会 内容 本セミナーでは利用者様が「安心して暮らすことのできるケア」を持続するためにノーリフティングケアの導入の意義や効果を理解いただくとともに、ICT化、業務効率化に効果的なソフトや製品について上記2社からの報告もさせていただきます。
スポンサードセミナー
第6会場12:45 - 13:45
「老々介護殺人事件」を考えるグループワーク
- 座長
- 岡崎 和佳子(NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 理事/医療・介護・保健従事者が元気になる会)
- プログラム内容
-
演者
園部 仁史(毎日新聞 記者)
畑 恒土(医療法人あいち診療会 理事長) 内容 2022年11月、81歳の男性が40年間献身的に介護していた妻(79歳、要介護3)を車いすごと海に突き落とす事件が起こりました。事件は施設への入所の準備が本格的に始まる数日前でした。
実際におこった「老々介護殺人事件」・・・取材された毎日新聞の記者を招いて、一緒に「地域共生ケア」について考えてみたいと思います。どうしたら、事件は防ぐ事ができたのでしょうか。
スポンサードセミナー
第7会場12:45 - 13:45
眠れない・眠い、睡眠の不調に対応するにはどうすれば良いか?
- 座長
- 宮﨑 高志(医療法人生寿会 常務理事/ごきそ腎クリニック 院長)
- プログラム内容
-
演者
尾崎 紀夫(名古屋大学大学院医学系研究科 精神疾患病態解明学 特任教授)
共催
エーザイ株式会社
ウェブサイト:https://www.eisai.co.jp/ 内容 睡眠は身体や脳が適切な機能を発揮するために重要な役割を果たしています。睡眠は、一定の時間(ヒトでは基本的に夜間)になると眠るという機構、覚醒時の活動に対して休息をとるために眠るという機構、外敵が近くにいて不安を感じると眠らないという機構、により調節されています。この調節機構が破綻して、夜なのに眠れない、あるいは昼間眠くて仕方ない、といった睡眠に関わる悩みをお持ちの方は極めて多いことを実感しています。
今回の講演では、睡眠の意味や調節機構、不眠や過眠など睡眠に関する不調を来した場合に留意すべき生活習慣、睡眠検査が必要な睡眠時無呼吸症候群、レム関連行動障害などについて、お話しする予定です。
企画展示
2022年2月に始まったウクライナ戦争は、世界に大きな衝撃を与えました。
第2次世界大戦から80年近くたった今、全世界を巻き込む第3次世界大戦、核戦争の危機が現実のものとなろうとは思いませんでした。ウクライナの惨状を目の当たりにして、世界平和の実現なくして地域共生社会の実現などあり得ないことを私たちは思い知らされました。
今回は名古屋市名東区の戦争と平和の資料館「ピースあいち」にご協力いただき、名古屋大空襲のパネル展示を行います。
平和な未来について、ご一緒に考えてみませんか。
企画展示
企画展示
5階ホワイエ
戦争と平和の資料館 ピースあいち
企画展 「名古屋大空襲-名古屋のまちに爆弾が降ってきた」
-
過去に学び、平和を願う多くの人々の力により生まれた「ピースあいち」は開館から16周年を迎えました。
資料の保存、展示、戦争体験を伝える語りはもとより、平和を愛する人々の広場にと約100名のボランティアが、企画、運営に携わっています。次代を担う子どもたちに平和な世界をつなげたいと日々活動をしています。
かつて航空機産業の拠点だった名古屋は戦争末期に63回もの米軍による空襲を受けました。延べ2,580機のB-29から投下された爆弾・焼夷弾は1万4,500トンにのぼり、その数は東京に次ぐ多さです。
本展では市民の頭上に「前線」と同じように爆弾が降り注ぎ、おびただしい市民の命が失われた名古屋大空襲の様子をご覧いただけます。
先の戦争から長い時間が過ぎ、戦争体験者は少なくなり、戦争の資料や遺品も失われていきます。戦争という20世紀最大の負の資産を、歴史の教訓として次の世代に伝え、平和のために役立てようと考えています。
ウェブサイト:https://peace-aichi.com/